センター長挨拶ABOUT

 スポーツは現代社会において、ますます重要な役割を持つようになってきました。身体能力の限界に挑戦する場としての「競技スポーツ」はここ数十年で飛躍的に注目されるようになり、また健康や生きがいのために行う「生涯スポーツ」は広く社会に浸透してきています。さらには特にこの数年間、応援しているスポーツチームの優勝が、どれほどの喜びをもたらしてくれるのかを実感された方々が広島を中心にたくさんおられたのではないかと拝察します。
 広島大学病院スポーツ医科学センターは、スポーツに関連する県内外の施設・団体、また地方自治体と協力し、スポーツを行うあらゆる人々に対してスポーツ医科学の様々な観点から総合的なサポートを行うことを目的に設立されました。このサポートの中には、メディカルチェックや治療後のスポーツ復帰へ向けたリハビリテーション・リコンディショニング指導などのメディカルサポート事業、フィジカルチェックやスポーツ外傷・障害予防のための動作指導・トレーニングなどのフィジカルサポート事業、また情報サポート事業などを含みます。これらの活動によって、トップアスリートのさらなる競技力向上や外傷・障害予防に貢献することはもちろん、子供の運動・スポーツから高齢者の健康・介護予防のためのスポーツ、障害者スポーツにたずさわる方々にも科学的根拠に基づいた有益なトータルサポートを行うことを目指しています。
 この広島大学病院スポーツ医科学センターの活動が、スポーツを愛する多くの方々やスポーツを通じた広島や中四国地方の発展、また日本のスポーツ医科学分野の研究力向上に少しでも貢献できれば幸いに存じます。

広島大学病院スポーツ医科学センター センター長
センター長 安達 伸生